皆さんはザリガニを食べたことはありますか?
・・・私はあります。
は?あんなもん食べるの?
戦時中かよ!
えぇ。
言いたいことは分かります。
だが、ちょっと待って欲しい。
結構食べる文化圏の国はあるんですよ。
あのオシャレ家具屋さんのIKEAでも、夏はザリガニ料理を出していますからね。
日本だって、北海道なんかは食用でもってきた「ウチダザリガニ」とかありますからね。
※栃木県や福島県でもウチダザリガニは取れるみたい・・・。
ちなみに、一般的に言う「ザリガニ」ってアメリカザリガニですね。
もともとはウシガエルの餌として日本に持ってきたら、いつの間にか日本全国に広がってしまい大変な事に!
在来の日本ザリガニを駆逐して、我が物顔で日本に居ます。
でも・・・、いつのまにか日本の生態系に組み込まれているんですよねぇ。
生き物は不思議です・・・。
ま、もっとも昔はおおらかですよね。
ブラックバス(ラージマウスバス)だって、本来は食用に・・・って持ってきて芦ノ湖に放流してみたりしたんですから。
今同じことをしたら逮捕案件ですけど・・・。
あ、そうそう。
あくまで私個人の考えですけどね。
「一度入ってきた外来種の駆逐はほぼ不可能」だと思っています。
ラージマウスバスだって、すでに大正時代から現代まで90年以上日本に居るんですよ。
今、入っていない水域への流入はしないに越したことは無いですが、居る地域の駆逐は不可能でしょう。
もっとも相模川の鮎がバスのせいで絶滅した!とか相模湖のワカサギがバスのせいでいなくなった!とかは無いので、すでに生態系に組み込まれているんでしょうね、きっと。
なので、アメリカザリガニもこのままずーっと日本に居続けます。
居続けるアメリカザリガニ、実害で言うと・・・。
稲がイタズラされる?ぐらいでしょうか・・・。
後は水生昆虫が食べられる?ってことですかね。
後は溜池の生態系が・・・とか言われますけど、溜池って人が作った物ですからね。
もともとの生態系なんてあってないような物でしょう。
※こんなこと書くと激怒する人たちが出るんですけど、全ての里山の自然は人が作った物ですよ・・・。
※川も・・・うーん、関東の河川はほとんど放流魚ですからね・・・。
爆発的に増える!とか言われますけど、生態系の頂点に近い生き物は個体数のピークを超えると、その後は緩やかに減少します。
なぜか!
食べる物が無くなるからですよ。単純な問題です。
さらに、アメリカザリガニって共食いしますからね。
餌が足りない→共食いする→数は減っていくという図式です。
2020年の田んぼの厄介者ナンバー1って「ジャンボタニシ」だと思いますけどね・・・。
さて、そんなアメリカザリガニ。
食材として利用してみようではないか!という事ですよ。
だって、あの美食の国のフランスが「ザリガニは高級食材だ」って使っているんですよ。
さらにオシャレ過ぎる北欧の国も「ザリガニは食材」という扱いです。
日本人だって食べたって良いですよね?
なので旬のこの時期(ザリガニの食材としての旬は夏ですね、ニジマスと同じ旬です)に美味しく頂こうではないですか!
ザリガニ、泥臭い説・・・あれ、食べたこと無い人が書いている可能性がありますな・・・。
まず・・・。「ザリガニは泥臭いんだよね・・・」とか言われますけどね。
結論から言いましょう。
「身だけ食べるんなら泥臭くない」です。
これ、ウソじゃ無いですよ。
私、「比較的水が綺麗な湧き水メインの砂地」に生息しているザリガニと、「近所の蓮の花が沢山咲いているゲロマッディの池」のザリガニと食べ比べましたから。
しかも、泥抜きも一切していません。
釣ったその場でバケツに入れて、持って帰って来てから水道水でザブザブ洗ってから調理です。
洗われた後のザリガニ達です。
実際の調理工程を説明しますね。
その1・・・ザリガニの確保!
この日、娘と息子と私の3人でザリガニ釣りへ。
場所は写真を出すと近所の人は100%分かるので出しません。
乱獲されて、近所の子ども達が遊べなくなっても嫌なのですみません・・・。
この場所は湧き水メインの水路です。
とりあえず比較的大きいのを2匹確保。
仕掛けはこんな感じです。
裏の竹林で切り出したバンブーロッドにクリップです。
3尺の延べ竿ですね。
ラインはTAKOITOです。
クリップは餌のスルメを挟みやすくするために使います
詳しい事はこの記事を読んでみて下さいね。
そしてもう1匹は家から一番近いザリガニポイントで。
ここのザリガニはもろ「泥」に住んでいるので、結構泥臭いかなー?なんて思いながら帰宅。
帰ってからザリガニを良く洗います。
この時、別にザリガニを持って洗うとかでは無くて、家の外でバケツに入れて上からシャワーを掛けて水洗い。
これだけですね。
じゃ、調理します。
凄い簡単ですよ。
その2.塩茹でする!4~5分茹でましょう。
洗ったザリガニ・・・。
娘たちは「早く食べてみたい!」と興味津々。
普通、子どもって「可哀そうだからヤダ!」とかなるんですけど、うちの娘はノリノリです。
最後の別れを楽しそうにする娘・・・。
あ、うちの奥さんは「私は食べないから」と断固拒否。
まぁ、そうですよね。
普通の人はそうだと思います。
ザリガニ=食材という公式は無いと思いますからね。
今回は「素のザリガニ」を味わってみるため、あえて何もしないでこのまま茹でます。
まずはお鍋にお水、塩といれて・・・。
沸騰させたらザリガニを生きたまま一気に投入!
他の甲殻類と同様に一気に赤くなります。
後はタイマーをセットして4~5分茹でましょう。
ザリガニ、基本的に寄生虫が付いているので良く茹でて下さいね。
茹でれば別に何も問題無いです。
必ず、グツグツしている状態で茹でましょうね。
茹で上がったらザルにとって水で冷まします。
すでにロブスターに見えるのは気のせい・・・?
その3・・・背ワタを取って完成!
茹でた後、殻をむきます。
この時、必ず背ワタは取りましょう。
背ワタ(腸管ですね)に臭いの原因が詰まっていますからね。
そうして準備したザリガニがこちら!
超小さい!!
可食部分が少ないんですよ!ザリガニ!
デカい頭は泥が詰まっていてちょっとNGな感じだったので、身だけ取りました。
ブラックバスも頭を落とすと「あれ?食べられる部分少ないよね?」となりますが、あんな感じです。
ちなみにエビの殻剥きより確実に面倒です。
背ワタも綺麗に取らないといけないので、下処理が面倒ですね・・・。
で、肝心の味は・・・。
ザリガニ、塩ゆでだけで十分美味しい!エビと言うかカニと言うか・・・。シャコかなぁ?
味見用として持って帰ってきた3匹のザリガニ・・・。
2匹は湧き水メインの綺麗な水に生息するザリガニ。
もう1匹は泥沼に生息するザリガニ・・・。
食べ比べてみましたが、泥臭さはどちらも無し!
釣ってきて、洗って、塩茹でしただけです。
臭み取りにお酒で・・・とか、泥抜きを・・・とかは一切やっていません。
これ、背ワタを取ってあげれば身には泥臭さは残らないんだと思います。
なので、基本的には田んぼの脇の泥の中のザリガニでも臭く無いと思います。
肝心の味ですが、塩茹でだけで食べてみましたが十分美味しいです。
エビというか、シャコですね。
美味しいですよ、冗談抜きで。
下処理の面倒さと可食部分の少なさで敬遠されるのかなぁと。
後は住んでいる場所のイメージですよね。
あまり水の綺麗じゃない所に居ますからね・・・。
あ、でも水の綺麗さで言ったらハゼも同じような気が・・・。
結論としては・・・。
他のエビを食べた方が楽。ですね。
殻剥きがエビより面倒なんですよね~。
だって、中国には「ザリガニの殻を剥くだけの仕事」があるようですからね。
いや、美味しい食材の部類だと思います!
ただ、下処理が面倒なんですよねー。
それがやっぱり敬遠される所では無いでしょうか・・・。
「食べるもんじゃないよ!」というイメージは乱暴ですよね。
だって「ホヤ」とか「ナマコ」を食べる国の人間ですよ、私達。
ホヤとかナマコなんかどう見ても食材には見えませんからね、世界の人たちは。
ちなみに、うちの子ども達には絶賛されていましたよ、ザリガニ。
娘曰く「小さいけど美味しいエビの味がする」だそうです。
私は「シャコ」
息子は「ザリガニ、美味しい!エビ!」だそうです。
さぁ、この記事を読んでザリガニを食べてみたくなった方!
食べる際は良く洗って、しっかり加熱してから食べて下さいねー。
あ、もう一つ。
ご近所の方には決して「ザリガニ美味しいですよ」なんて言わないように!
やっぱり変な目で見られますからね・・・。
いや、でも食材としては優秀だと思うんだけどなぁ…。
食べるところ少ないんだよ・・・。
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