今年は江戸川放水路のハゼ釣りが気になってしょうがない私・・・。
いや、楽しいんですよ、ハゼ釣り。
「ハゼなんか誰でも釣れるよー!ハハッ!」とか言われるんですけど・・・。
この釣り、腕の差が管釣りぐらい出ます。
私みたいな「ちょっとやってます」ぐらいの人だと、半日上げ潮の時に頑張っても100匹までは釣れず・・・。
片や、私の隣でやっている「超ベテランのおじさま」は半日で300匹とか500匹とか釣れる・・・。
これ、面白く無いですか?
管釣りみたいに「そこにハゼは必ずいる」状況なのに、人によって釣果が全然違ってくるんです。
どちらかと言うと「掛ける釣り」なので、バスメインの人とかでも面白いと思います。
そして、ハゼはルアーでも釣れますしね。
・・・私は王道のエサ釣りが好きですが。
なぜか!
エサ釣りは釣りの原点だと思うし、ハゼを沢山食べたいからエサ釣りにこだわります。
基本、キャッチ&イートの人ですから。
美味い魚が欲しい!
でも、ハゼはスーパーで売っていない!
※私の住んでいる埼玉県西部では無いです・・・。
じゃ、釣ろうか!って感じです。
6月中旬から11月中旬は江戸川放水路に食材を確保しに行っているんですね。
月イチですが・・・。
理想は月2ですよね。
1回はハゼに行って、1回は管釣りへ。
そうすると、冷凍庫に常に美味しい魚がいっぱいになる・・・。
夢のようですね。
・・・ポケマルで買えば良いじゃんとも自分ツッコミが入るのですが・・・。
ハゼはポケマルで買えないんですよ!買えないの!
※ハゼ以外の魚やお肉、野菜や果物は買えます・・・。
そんなハゼを私は極力美味しく食べたいのです!
そのためには氷締め必須!
ハゼに限らず、正しい締め方で魚を締めてあげれば美味しく頂けます!
大型トラウトの締め方とはちょっと違う氷締め!
今回は初心者の方向けで説明しまーす。
魚の締め方で鮮度が変わる!ある程度のサイズは脊椎締めですよ。
まず、魚の締め方ってなんだろうね、という所からです。
釣った魚に限らず、生け簀から揚げた養殖魚等もそうなんですけどね。
水揚げして、そのまま何もせずに死ぬのを待つのが「野締め」と言います。
良くファミリーフィッシングでサビキやっているような家族の方に多いですよね。
釣った魚を、夏の炎天下の中で暖まっている水くみバケツの中に放置・・・。
あれ、腐らせているだけですよ。はい。
もしくは、管釣りでも良く見るのがレンタルフラシ(またはスカリ)に入りきらないような大型魚を入れて、水中で死んじゃっているのをそのまま放置している人・・・。
あれ、お刺身で・・・とかって危ないですよ。
真冬なら良いですけど、6月以降の水温が高い時期にアレをやると危険です。
鮮度落ちハンパないですからね。
釣った魚は生きているうちに処理をしないと、かならず鮮度落ちします。
魚が生きているうちに絶命させること=締めると思ってください。
私が良くやるのが魚のエラの太い血管を切ると同時に、背骨を切ってやる「脊椎締め」です。
脊椎締めをした後は放血もするので、水を張ったタライ(またはバケツ)へ。
このタライで放血している人は私ですよ・・・。気軽にお声がけ下さいね。
※この写真は1回放血が終わって、魚の体温を下げている状況です。
※放血中は水が真っ赤になるので、ちょっとグロ画像に近いです・・・。
この時大切なのが、「体中の血液を出来るだけ抜いてやる」ことです。
皆さんの血液もそうだと思うんですけど、空気中に血液を出しておくと固まっちゃいますよね。
魚類の血液も同じです。
絞めて放血するときは必ず水中へ!
脊椎をガン!って切った後も心臓はまだ多少動いているので、刃を入れたエラ部分は必ず水に漬けておきましょう。
そうすると、心臓の拍動と共に水に出てきます。
ちなみに神経締めをしたい場合は、放血処理後で良いと思います。
まずは血を全部出し切ることが大事ですからね。
・・・でも、コレ。
海でやるとサメを呼んじゃうんですよね。
その辺りは気を付けて下さい。
※管釣りならなんの心配もいりませんが・・・。
そうやって、「脊椎締め→放血→(神経締め)→冷水で魚の体温を低下」させると完璧です。
持ち帰りクーラーボックス内の温度を間違えなければ、完璧に新鮮な魚の完成です!
でも・・・、大量に釣れる「サビキの小鯵、イワシ」や、ハゼみたいな小さい魚は面倒ですよね。
いちいちハゼに脊椎締めなんかやってられませんよ。
じゃあどうするの?という所ですよね。
ご安心ください。
ちゃんと漁師さんは分かっています。
大量に釣れる(または採れる)魚の新鮮な処理方法!
それが氷締めです!
正しい氷締めは冷水締め!ハゼは氷締めがベストでしょう。
では、釣れる数が多い魚の正しい締め方・・・。
それが氷締めです。
イメージとしてはサンマ漁船とかイワシ漁船ですね。
※イメージ画像
クーラーボックスの中に氷と水を張っておいて、その中に釣れたハゼだの鯵だのイワシだのをポイポイ入れていくんです。
私の場合はハゼなのでこんな感じです。
氷、大分溶けてます・・・。
ブロック氷でもクラッシュアイスでもどちらでも良いのですが、ボートハゼ釣りみたいな「炎天下にクーラーボックス放置」だとブロック氷の方が良いと思います。
私の場合は、2Lのペットボトルを利用して氷を作ります。
釣り場(江戸川放水路)に着いて、ボートを借りる前にペットボトルのナイフで割いて、氷のみをクーラーボックスへ。
そこに持ってきたおやつだのお弁当だのも入れておきます。
そして、この後が重要です。
ポイントに着いたら、現場の水をバケツ等ですくってクーラーボックスの中へ。
水位は2㎝も張れば大丈夫です。
ハゼが被るくらいの水があればOK。
鯵とかだと、もう少し氷と水が必要ですけどね。
そして、この時に要注意なのが「濡れたら困るものはジップロックへ」です。
この場合はお弁当(今回は冷麺)とおやつのチョコがが濡れたら困るんです。
ジップロック(大サイズ)に入れてクーラーボックスへ入れておきましょう。
そうしないと、今回みたいなパッケージが完全密封ではないコンビニ弁当は悲惨な事になりますからね。
ジップロック、ハゼの持ち帰り用以外にもう1枚余分に持ってきましょう。
実は・・・この時「濡れたら困る物を入れるジップロック」を忘れていまして…。
気が付いたら冷麺のパッケージの蓋部分が水没・・・。
冷麺がかすかに江戸川放水路の香りがしたのは気のせい・・・?
※お腹壊したりはしていないです。麺が濡れていたのは結露水です・・・多分。
なので皆さんは必ずジップロックを忘れずに!
ふう、話それましたね。
そう、それでですね!
後は釣れたハゼをクーラーにポイポイ入れておけばOKです。
最初は結構元気に泳ぐんですけど、10分もすればお亡くなりになります。
後は釣りを終えるまでクーラーボックスの中に放置しておいてOKです。
たったこれだけ!簡単ですよね。
後は釣りを終えたら、ハゼだけすくってジップロックへ。
クーラーボックス内の水を抜きます。
そうしたら直に氷の上に置きたくなりますが・・・。
ここにまた薄ーく水を張ります。
また氷水を作るんです。
そうしたら冷水の中に、先ほどジップロックに詰めたハゼを入れて下さいね。
※写真は水を入れる前です。
ジップロックが浮くほどの水はいらないです。
ジップロックが浸かる程度で十分です。
これ、なぜ水をいれるのか?疑問に思う方も多いと思います。
クーラーボックス内、実は思っているより温度は高いんですよ。
本来であれば「5℃~10℃」以内で保冷したいのですが・・・。
周りの空気から冷すやり方だと、魚の温度はそこまで下がらないんですよね。
空気って断熱材ですから!
車、バイクのエンジンで考えると分かるのですが、今空冷のエンジンを積んでいる車って絶滅危惧種ですよね。
※バイクはまだ結構ありますが・・・。
みんな水冷エンジンです。
気体で冷やすより、液体で冷やした方が効率が良いんです。
クーラーボックスの中に氷水を張って、そこにジップロックを浸けたほうが効率的に冷えます!
あ、一部の船宿さんが用意してくれるみたいな「雪みたいな氷」ならわざわざ水冷にしなくても大丈夫です。
初心者の方は是非実践してみて下さいね。
持って帰ったハゼが、捌くときに冷たいですからね。
空冷方式と比べると分かると思いますよー。
おまけ・・・大き目のフロートスカリがあれば帰る時の氷締めでもOKですよ。
ちなみになんですけどね。
ハゼはスカリに入れておいてもそんなに弱る魚では無いんです。
帰るときにいっぺんに氷締めするよーって方はフロートスカリとかにキープしても良いかもしれないですね。
ただ・・・、江戸川放水路の香りがフロートスカリに付くので、「ハゼ用」と「エリアトラウト用」に分けた方が良いかもしれませんね・・・。
ま、鮮度管理を徹底して、釣った魚は美味しく食べましょうという話でした!
ハゼは血抜きしないで美味しく食べられますよー!
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