栃木県の老舗管釣りが閉鎖!!!
宇都宮市にある管釣り、「増井養魚場」さんが2023年の6月で閉鎖するとの一報が入ってきました。
管釣り銀座とも呼ばれる栃木県。
全国的にも有名な管釣りスポットが多々あるのですが、その中でも老舗の増井養魚場さん。
なんと50年の歴史に幕を引くとの事です・・・。
増井養魚場さんって平日でもかなりのお客さんが入っているイメージだったのですが、それでも閉鎖・・・。
「来場者多数の管釣りでも閉鎖してしまう理由」
今回はそんな事をテーマに書いていきます。
始めまーす!
実は1日券の料金って損益分岐点超えていないのでは・・・?
関東でもトラウト管釣りの多い地域、栃木県と群馬県。
栃木は県内にほぼ満遍なくあるイメージですね。
群馬はどちらかと言うと県北地域に多いような・・・。
そんな中で衝撃的なニュースが飛び込んで来たんです。
栃木の老舗管釣りの閉鎖!!!
それも増井養魚場さん!
ぶっちゃけ栃木県の管釣りは2020年ぐらいからチョコチョコと閉鎖したところがあって、私の中では「あー、大手さんにやっぱり勝てなかったのねー」程度の感想だったのですが、増井養魚場さんが閉鎖するという一報にはかなりビビりました。
Twitterのタイムラインにそんな話題が流れてきたんですよね。
「いやいやいや・・・、増井さんが閉鎖なんて・・・」と軽い気持ちで公式ページを開くと・・・。
載ってる!!!閉鎖情報載ってる!!!
まさかの本当に閉鎖!!!
2023年シーズンを持って閉鎖!
最終日は2023年6月30日だそうですが、実質は恐らく5月31日でしょう。
残りの1か月は多分「池に残っている魚を回収したいけど釣ってもらう方が良いよね」って感じだと思います。
ただ・・・。
私、増井養魚場さんって1回も行った事無いんですよね(; ・`д・´)
neoさんの動画で何回か見た事はあるぐらいで、これと言った思い入れは正直ありません。
だけど逆に思い入れが無いから冷静に分析できるのでは・・・?という感じでこの記事を急遽書きます。
増井養魚場さんってお持ち帰りの人とリリースの人、割合で言うとどれぐらいだったんですかね?
ヤシオとかサクラマスとかはかなりの確率で持ち帰られると思うので、持ち帰りの人は割と多いと思うんですよ。
それとレギュレーション的に「大物の持ち帰り制限」が無いようなので、これも経営的にはキツイですね。
1日券で4,400円、午前券は無くて午後券が3,300円(共に税込み)なのでこの料金設定で1人にヤシオマス3本とか持っていかれると・・・。
うん、キツイです。
もっともそんなにヤシオばっかり釣れるほど簡単では無いのかなと・・・。
確かここの釣り場、基本的には自家養殖だったと思うので、他所から魚を仕入れるよりかはリーズナブルに大物放流は出来たのでしょうが、それでも昨今のご時世だとどうしても厳しいですよね。
※追記※
ヤシオマスは買い付けだそうです。
それだとますますキツいですね。
1日券の料金で回収しきれない量の魚を持ち帰られると・・・。
多分今回みたいな結末になるのかなと。
トラウトの管釣りってその辺のギリギリのバランスが難しいと思います。
完全リリースの釣り場だと魚は減りませんが、何回も釣られているうちにルアーやフライに見向きもしなくなるし、リリースの状況によっては死亡率が上がります。
それでも、死んでしまった魚の分だけ補充すれば良いのですから、持ち帰り制限の緩い釣り場に比べたら低コストで運営できますね。
その辺りのバランスが上手なのが朝霞ガーデンさんかなぁと思います。
朝霞ガーデンさんってやっぱり埼玉の老舗管釣りさんですが、ここは持ち帰りの人は少な目。
そうすると「少し持ち帰られる分+死んでしまった魚」位の魚の補充で済むので魚をドバドバ放流する必要も無いですよね。
もっとも、朝霞ガーデンさんは他所から魚を買い付けている管釣りなので、自家養殖している釣り場さんのような放流は出来ません。
それでもちゃんと毎日放流してくれるので、その辺のバランス感覚が素晴らしいなと思っております。
それと増井養魚場さんって6月から9月のシーズンオフ期間があるので、他の1年間営業できる釣り場さんに比べて営業期間が短くなりますから、ますます管釣りの経営としてはきつくなります。
その辺りの営業収入の減る時期は本業の養殖業で賄っているのでしょうが・・・。
2022年~2023年、関東のトラウト管理釣り場はみなさん値上げしています。
増井さん、その辺りのタイミングで値上げしていればもう少し営業出来たのかも・・・。
管釣りは本業じゃないよっていうところはまだ潰れないですね。
今回の増井養魚場さん、管釣りの部門を閉鎖ってだけですよね?
メインの「養鱒」はおそらくそのまま残すのでしょう。
足柄キャスティングエリアさんもメインは養鱒ですもんね。
小菅トラウトガーデンさんも本業は養鱒。
うむ。
つまり管釣り業はかなりちゃんとやっても儲からないんですな。
そういう事だよね・・・?
儲かる管釣りとは何か?
物凄い感じが悪い書き方ですけど、「放流する魚の量を減らして、釣り人の数だけを増やす」事ですね。
毎日放流するにはコストが掛かります。
放流する魚の量を減らせば仕入れが少なくなるので、その分売り上げから仕入れ(原価)を引いた粗利は多くなります。
毎日放流する所と週1回しか放流しない所。
それはもう、明らかですよね。
多分もう自家養殖している所じゃないと「ほぼ毎日放流」なんて出来ないと思います。
ユーザーの満足度を上げるために毎日放流をすれば利益が取れず。
利益を確保しようと放流を減らせば、釣り人の満足度が下がり、来る釣り人が減る。
そのギリギリの見極めが難しいですね。
「釣れないんだよなー、○○」なんて噂が流れ始めたら釣り人は減る一方ですし、釣り人が来ないと利益が出ないので放流が出来ず。
む・・・、難しい!
良く朝霞ガーデンさんが「管釣りの東大」とか言われていますけど、あそこは自家養殖でも無いのにちゃんと少量でも毎日放流入れているから本当に凄いと思います。
言うほど難しくないですし・・・。
※パターンを掴みやすい釣り場さんだと思います。
名指しは避けますが、平日に一切放流をしていない某釣り場さんは徐々に「放流日しか釣れないんだよな」という口コミがチラホラ・・・。
難しいですね、管理釣り場。
初心者でもガチ勢でも楽しめる釣り場が出来ればベストなのですが、なかなか難しい状況です。
恐らくですが、今後もまた閉鎖する管釣りは増えて来ると思います。
お気に入りの管釣りでずーっと遊べるようにするにはどうしたら良いか。
「釣り具への課金ではなく、釣り場への課金」ですね。
※Twitterのタイムラインに流れてきて「上手い事言うなー」と思いました。
プラグ10個買うお金がある人はそのお金で管釣りへ行った方が良いと思いますよ。
自分たちが遊ぶ場所は自分たちが守る!
推し活は釣り具も大事だけど釣り場が大事!
以上、行ったことも無い釣り場さんの事を書きました。
私は釣り場への課金がメインですね(*´▽`*)
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コメント
この件は前々回の記事にもコメントしたので、追記分にとどめますが、
増井さん、今シーズンは土日はそれなりに客入ってましたが、平日は10人程度でした。
それで料金据え置きにも関わらず、大型魚大量放流で採算は取れてなかったと思います。
GW前はヤシオマス70本とか、、、これ自家養殖じゃないですよ。
ここは鮎がメインですから、、、
上永野FRとかサカナ減って釣れなくなったけど客は減ってない感じです。
鬼怒川FAもしかり、釣れないけど客が減らない。
こういうところはまだ存続するんですかね。
この差はなんなのか?
上手い料金設定したにが308CLUBかなーと思いますね。
『大物持ち帰りは追加料金』、これで何とかなってるとHPで言ってます。
こうなってくると、大物欲しい人はエサ釣りで直に買う方が安上がり。
ってことになるのかなー?
さとー様
なんと・・・!
増井さん、ヤシオマスは買い付けだったんですね。
それでそんなに放流入れていたら絶対に赤字ですよね・・・。
大物は追加料金でやらないと、買い付けしている所は利益出ないですよね・・・。
正直、大物は買った方が安いです(・ω・)
やはりそろそろ管釣りは色々考える時期に来ているのかもしれないですね・・・