たまにマンションのことも書きましょうかね。
私、産まれてこのかたマンションに住んだことが無いんです。
※いわゆるアパートと戸建てのみです・・・。
今でこそ、仕事で色々なマンションを回るようになりましたが、マンションの床工事って戸建ての住宅よりちょっと面倒なんですよね。
床の張り方が戸建てとちょっと違うんですよ、マンション。
大きく分けて2種類の張り方です。
直張りと二重床仕上げです。
今回はマンションの床リフォームのことについて書いていきます。
中古物件を購入しようとしている方、住みながらマンションの床をリフォームしたい方、これを読んでからだとスムーズに工事に入れますよー!
そもそも床工事ってどうやってするん?
床工事のやりかた、大きく分けて2種類です。
既存の床にそのまま床を張る「上張り」。
もう一つが既存の床を全部はがして行う「張り替え」になります。
戸建ての場合だと、上張りも張り替えも両方対応出来るんですけど、マンションの床の場合は上張りが出来ない床があります。
上張りが出来ない床・・・。
それは直張りフロアですね。
職場のサンプル・・・。
直張りフロアというのは、マンション躯体のコンクリートスラブに「直に張っている」床です。
コンクリートに直に張るので、接着剤をペタペタ塗って張っていきます。
この直張りフロアの床、歩くと少しフワフワするのですぐに分かると思います。
どうしてフワフワする床を使うのか・・・?
これ、「階下に音が響くのを防ぐ」んですね。
このフワフワ、コンクリートと接する部分に吸音スポンジが張ってあるからです。
グレーの部分が吸音スポンジです。
このスポンジ、実は張り替え工事の時に物凄いやっかいになるんですけどね・・・。
どうやっかいなのかは後でご説明しますね。
直張りフロアを張り替えるときの工程。スポンジを剥がすんだよー!!
まずマンションの直張りフロアの張り替え工事の時に一番大変なこと・・・。
それは「接着剤で貼ってある床を剥がす」ことです。
もう、仕事の半分が剥がし作業だと思っていただいて構いません。
これがとにかく面倒!
フロア材自体はそんなに剥がすのは面倒じゃないんですけど・・・。
吸音スポンジがコンクリートにくっついて剥がれないんです。
新しく床を張るのに、古い吸音スポンジをきれいに剥がさなくてはいけない・・・。
それがとにかく面倒なんです!
接着剤で貼りついているスポンジをスクレーパーでガシガシ剥がしていく作業。
もう、大変!
いつまでやるのー!!!
※私は見ているだけですが・・・。
そうして下地のスラブコンクリートを全部露出させてから新しい直張りフロアを張っていきます。
変な話ですが・・・、剥がすほうが時間が掛かることも多いですね。
案外床張り作業のほうが簡単だったりしますよ。
※監督している感覚としてですが・・・。
なので、直張りフロアのマンションにお住まいの方は要注意です!
床の張り替え~なんて簡単に考えていると、結構な金額が見積もりで出てきますよ。
直張りフロアのマンションで床のリフォームをお考えの方!
LDKとかの部屋の張り替えは、住みながらやろうとすると結構大変です。
子ども部屋で使っていた部屋、子どもが出ていったから床を張り替えたいんですー、は特に問題ありません。
荷物も無いでしょうからね。
LDKみたいに普段使っている部屋の床の張り替えは、使っていないお部屋がある方じゃないとちょっとキツイです。
LDKの家具のほとんどを使っていない部屋に納めさせてもらって、なるべく床を空けた状態で作業しますからね。
基本的には中古マンションを買って、引っ越しする前に床の工事は済ませてしまったほうが吉ですね。
6畳のお部屋までなら1日。
それ以上になると1日で終わりませんからねー。
フロアの上張りは簡単!既存の床に重ねて張っていくだけです!
次に最近増えてきた「二重床」のマンションです。
二重床というのは、マンションのコンクリートスラブの上にまず下地組みをして、その上に捨て張りのパーティクルボード(またはベニヤ)を張り、さらに仕上げフロアを張るやり方です。
床を踏んだ感触は戸建てと一緒で固いです。
フワフワはしません。
床のリフォームをする際も、やり方を選べます。
簡単なのは既存の床の上にもう一枚床を張る「重ね張り」です。
既存の床がそのまま下地になるので、水平レベル等は既存床のままになりますが工事代が安くできます。
また工期も短くできますね。
唯一の弱点というかデメリットというか・・・。
既存床から6㎜もしくは12㎜高くなってしまいます。
※3~4㎜厚の物もありますが、一般的には6㎜タイプか標準の12㎜を使うことが多いです。
※床暖房が入っている床のリフォームには3㎜タイプを使います。
これ、キッチン周りで12㎜床が上がると明らかに使用感の違和感が出てきます。
そのあたりを防ぐために、私は現場に12㎜のフロア材を1枚持って行って実際に乗ってもらったりもしますよ。
見積もり段階で実際の使用感を確かめてもらうって結構大事なんですよね。
お互いに「こんなハズじゃ無かった!」を防げますからね。
イメージと違う!!
6㎜タイプだとそこまで違和感は出ることは少ないと思います。
後は床の重ね張りリフォームを行うにあたって注意しなければいけないこと・・・。
「床が6㎜ないし12㎜上がって、ドアの開閉に支障が出ないかどうか」です。
既存の床から6㎜上がる分にはさほど問題にはならないのですが、12㎜上がるとドアとの絡みが出てきます。
現代の住宅、24時間換気の絡みでドアのアンダーカットがあることが多いです。
アンダーカット?
なにそれ?
とお思いの方も多いでしょう。
築15年以内のマンション(または戸建て住宅)にお住まいの方、ドアの下を見てみて下さい。
床とドアの隙間に10㎜ぐらいの隙間が空いていると思います。
その隙間がアンダーカットです。
ここが空いてないと換気経路が確保出来ないんですよ。
良くホームセンターでアンダーカットを塞ぐグッズが売っていますけどね・・・。
真冬はあそこから寒い空気が出入りするので塞ぎたくなるのは分かるんですが、あの隙間は塞がないで下さいね。
集中ダクト換気システム等が付いているマンションは別ですが、大体はあのアンダーカットを通じてトイレや浴室へ汚れた空気を導いて排気していますからね。
おっと話が換気の事に外れてしまいました。
換気の件はこちらのリンクを参照下さいね。
床を上張りする時の注意点ですね。
ドアのアンダーカットが塞がれるので、ドアその物を10㎜程度切らないといけません。
そんなに気にはならないと思いますけど、やっぱり気になる人は気になりますからね。
※バリアフリー仕様になっているお家だけです。ドアの下枠が入っている家は段差が無くなるので、むしろバリアフリーに近くなってメリットがあります。
ちなみに、張り替えを選択すると床高さは変わりません。
仕上げ材のフロアだけを剥がして、また12㎜を張りますからね。
厚さは変わらないです。
ただ、私個人としては重ね張りをお勧めしますよ!
既存下地を残してあげたほうが工程が短縮できますし、工賃も安くなりますからね!
※下地に問題が無い場合に限ります。
使える物は使う!大事な事ですね。
マンションの床工事をするときに大事な事。事前、事後のフォローをしてくれるところを選ぶ!
マンションの床工事で一番大事な事・・・。
それは工事前、工事後のフォローをしっかりしてくれる業者さんを選ぶことです。
集合住宅のリフォーム工事は、戸建てより近隣の方へ気を使うことが増えます。
水回りの工事より床の工事の方が音が出ることが多いです。
それと、床をいじっていると上下左右に入居している方へ工事の音が良く響きます。
そんな時大切な事は「事前・事後のフォロー」です。
近隣の方、管理組合へのあいさつ回りや書面の準備などを滞りなくこなしてくれる会社を選びましょう。
でもそういう細かいフォローをしてくれる会社を探す方法って分かりませんよね・・・。
そんな時に頼れるのが一括見積サイトです!
それがタウンライフリフォーム!
全国対応、審査を通った優良リフォーム会社のみが登録されているサイトです。
もちろんマンションのリフォームも大丈夫!
床工事だけでは無く、内装、水回りも問題無し!
マンションでのリフォームをお考えの方は無料見積りをご利用ください。
お見積り、プラン作成は完全無料です。
お住いのマンションでリフォームをお考えの方は是非どうぞ。
コメント
マンションの話し待ってましたー
ためになる内容でとても勉強になりました。
また何かネタができたらよろしくお願いします。
カトチン様
マンションネタ・・・。
書いてみましたがアクセスが・・・あまり無いですね・・・。
でも今後も書いていきます!
需要はあると思うんですけどね?
ポテポテ様
こんにちは。
ん〜、読んでいるとポテポテさんの普段の気配りがよく伝わってきます。
良い仕事してますね!
kan様
いやー、毎日毎日仕事が無くて困りますー。
会社無くなったら独立開業でもしますかねぇ?
暇なうちにリフォームネタの記事を仕込まないと・・・!