毎年この事を現場で説明するんです・・・。
あ、私の本業の事なんですけどね。
リフォーム屋さんをやっていると毎年聞かれます。
そう、寒冷地なら当たり前になっている「内窓サッシ」
いわゆる二重窓です。
「寒いから二重窓にしたいんですけど効果はありますか?」って。
毎年真冬に聞かれます。
これを読んでいる読者様のご自宅、窓はどんな窓を使っていますか?
築年数が25年以上前の建物にお住まいの方だと、おそらくアルミサッシに一枚ガラスの窓ですよね。
築年数が15年ぐらいの方だとアルミサッシにペアガラス仕様じゃないでしょうか?
こと、日本において「開口部の断熱」はおざなりにされてきているんですよね。
世界的(主に欧米)な基準だと、アルミサッシってもうほぼ使われていないんですよ。
新築の建物はほぼ樹脂サッシです。
アルミと樹脂、熱の伝導率が天と地なんです。
寒い冬にベチャベチャに結露するアルミサッシ・・・、お住まいのサッシはどうですか?
これを樹脂サッシに替える・・・のは大がかりなので、樹脂の内窓サッシを設置しましょう!
始めまーす!
簡単に言わないでください・・・、窓は思っているより高いんですよ!
私が真冬の現場で良く聞かれることの第1位。
「窓のそばにいると、なんかスースーして寒いんです。隙間風でも吹いているんですかね・・・」
うーんと・・・、本当に隙間風が吹いていることは滅多にないですね。
大体のお宅は「コールドドラフト」って言って窓から入ってくる冷気が降りてきているんです。
これを解決する方法は安い順に・・・。
・厚手のカーテンを引く
・内窓サッシを付ける
・既存サッシを最新型のトリプルガラスの樹脂サッシに替える
の3つです。
一番お手軽で効果も分かりやすいのは厚手のカーテンなのですが・・・、昼間からずーっとカーテン引きっぱなしというのもアレですしね。
さらにカーテンと窓の距離が近いと、結露で湿っぽくなってカビの発生の原因になったりしますからね・・・。
なので、カーテンでの断熱はちょっとお勧め出来ませんね。
次に「内窓サッシ」を付けるですね。
これは費用対効果も高いし工事も簡単!
1窓あたり1時間も有れば終わっちゃいます。
私も自宅リビングは内窓を付けています!
デメリットは・・・。
窓を2回開けるのが面倒ってことですかね。
後は窓ふき掃除が倍の手間が掛かることです。
それぐらいですかね?デメリット。
断熱効果は圧倒的ですよ!本当に。
で、最後にサッシ入れ替え。
これも樹脂サッシのトリプルガラスとかにすれば効果は抜群です。
ただ・・・、高いんですよ!ムッチャクチャ高い!
セレブな人にはお勧めしますけど、私みたいな平均年収ぐらいの人にはお勧め出来ません。
工事も1窓で半日ぐらいかかりますしね・・・。
それに、既存サッシが一枚ガラスのサッシの場合は、重さが3倍ぐらいになります。
サッシを取りつけている窓台への負担も大きくなります。
掃き出しの大きいサッシなんかだと「枠の下がり」が出てきたりする場合もあるので、サッシ入れ替えはあんまりおススメ出来ないですね・・・。
※ちゃんと補強を入れてやれば大丈夫ですけど、それも結構大がかり・・・。
あ、後は既存サッシ単板ガラスをペアガラスに入れ替えをする断熱リフォームもありますけど、あれはお勧めしません!
費用対効果が見込めません!
断言します。
本当ですよ。
私、お客様から「ガラスだけペアガラスにしたい」って言われたら「あまり効果は出ませんけど、それでもやりますか?」って言い切っちゃいますもん。
もし、どうしてもガラスだけ交換したい!って言う人は「スペーシア」っていう真空断熱ガラスをお勧めしますよ。
スペーシアなら効果は出ます!
・・・高いけど。
内窓サッシをつける場所は「1日の内で1番長く居る部屋」です。
では、本題に。
内窓サッシ、最初に取りつける部屋はどこが良いでしょうか?
・・・寝室?リビング?それともお風呂・・・?
正解は「1日の内で1番長くいる部屋」ですね。
夫婦2人暮らしで、共働き、平日はあまり家に居ないってお宅でしたら寝室に付けたほうが良いと思います。
夏場の冷房の効きが良くなりますから安眠出来ますし、冬は冬で明け方の寒さが和らぎます。
それと、内窓を付けることで窓から入ってくる音も軽減されるので静かになります。
寝室に付けてみて良かったらリビングへ付けてくださいね。
逆に、子どもが小さくて奥さんが短時間でしか働いていない、もしくは専業主婦家庭の場合はリビングから付けてください。
日中の冷暖房の効きが良くなるので、省エネに繋がります。
さらに子どもが騒いでも音が外に洩れにくくなるので良いですよ!
リビングに付けてみて、効果が実感出来たら寝室へどうぞ。
リビングか寝室に内窓を取り付けてみて効果が実感できた方、次にお勧めしたいのが浴室です。
真冬のお風呂の寒さ、これがかなり和らぎます!
基本的には浴室暖房とセットで使うんですよ。
別に内窓を設置しただけで温かくなるわけじゃないですからね。
あくまで「浴室の内窓と浴室暖房はセット」です。
内窓設置希望のお客様で結構誤解されている方が多いのが、実はコレなんですよ。
「内窓を付けたら温かく(または涼しく)なるんでしょ?」という方。
違いますよ、単体ではそんなに変わりません。
あくまで「冷暖房と組み合わせて効果が出ます」ということです。
窓から入る熱、出る熱を少なくするのが内窓です。
冷暖房と組み合わせないと、本当の効果は発揮できませんからね!
だから誰も人がいない廊下とか玄関脇の窓とかにつけてもあんまり意味が無いんです・・・。
全館暖房とかのお宅ならまだしも、そうじゃない場合はメインの居室に付ければ十分です。
あ!廊下の窓でも多少必要な場所ありました!
西日がガンガン差し込んでくる廊下の窓があるお宅は、ちょっとだけ効果があります。
・・・でも、冷房使うわけじゃないですからね、廊下。
施工はどこにお願いすれば良いのかな?サッシ屋さん?リフォーム屋さん。
これも悩ましいです。
内窓取付の仕事って、基本的にはサッシ屋さんだけで完了する仕事なのですけど・・・。
内窓と併せてお風呂の交換をお願いしたいとか、壁紙の張り替えも併せて内窓を取り付けたいとかってなるとリフォーム屋さんのほうが1回で全部済んじゃいますね。
そんな時にどこに頼んでいいかお悩みの方は一括見積サイトを利用すると便利です。
ご自宅の周りの優良店さんから見積もりを比べて選ぶことが出来ます。
リフォーム店の優良店ってなかなか探しにくいですよね。
そんな方には是非おススメなのがコチラのサイト。
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寒いリビングからはサヨナラしましょう!
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